「朝シャンするとはげるよー。」という噂をききます。
朝シャンが流行したのは、かれこれ20年以上前だと記憶していますが、当時から、朝シャンには、おしゃれなイメージとともに、禿げるとか、何かいけないことをしているような後ろめたさがありました。
私自身は、基本的には『夜シャン派』ですが、ごくたまに、朝シャンをすることがあります。薄毛対策的に朝シャンがよくないのであれば、極力やめようと思うのですが、本当に朝シャンは、はげの原因になるのでしょうか?
朝シャンするとはげる理由
調べてみたところ、朝シャン否定派にはたくさんの意見がありました。
「朝は忙しいのですすぎが十分にできない」などの、あいまいなものもありましたが、なるほどと思えたのは「紫外線のダメージを受けやすくなる」という理由です。
日中、外を出歩く際に、頭皮は紫外線にさらされます。夜にシャンプーをした状態であれば、ほどよく皮脂が分泌されていて、頭皮を守るバリアの役割を果たしてくれるのですが、朝、シャンプーをしたばかりで外出をすると、紫外線を受けやすくなってしまうということです。
しかし、朝シャンをしても、外出をしない人や、帽子や日傘で対策をするならば、ダメージは軽減できそうですね。
夜シャンと朝シャン
朝シャンする人は、前日の夜は、風呂に入らず髪も洗わずそのまま寝ている人と、夜も朝もシャンプーをする人の2種類が考えられます。
1日に2回シャンプーをする場合、洗いすぎではげる危険性があります。
頭皮には、適度な皮脂が必要なのですが、洗いすぎで、皮脂を落としすぎてしまうと、頭皮が乾燥します。
頭皮の乾燥は、ふけやかゆみの原因となったり、体の防衛反応で皮脂が過剰分泌されるようになったりして、異常な状態になる可能性があります。
頭皮がかゆくて掻いてしまうと炎症を起こす場合もありますし、皮脂の過剰分泌で毛穴が詰まって薄毛につながる心配があります。
一方、夜にシャンプーをしないで寝ることにも「成長ホルモン」「衛生面」の2つにおいて問題があります。
この二つは、薄毛対策を気にしている私にとって、とても納得できるものだったので、これが、朝シャンをするとはげるの由来ではないかと考えています。
成長ホルモンと衛生面の問題
髪の成長ホルモンが活発に分泌されるのは22:00~深夜2:00頃の時間帯と言われていて、この時に眠っていると、発毛が促されると考えられています。お肌のゴールデンタイムと同じですね。
髪の毛が健やかに育ってもらうためには、成長ホルモンが分泌されるときに、毛穴の状態をベストな状態にしてあげられるとよいので、寝る前にお風呂に入って髪を洗い、夜10時位に眠れるといい感じなのだと思います。
つまり、夜にシャンプーをしないと、頭皮の毛穴に皮脂や汚れが詰まった状態で過ごすことになるので、育毛的にはよくないという考えになります。
また、髪を洗わずに枕や布団をつかうと、頭皮の汚れが寝具に付着します。そのままの状態で数日間その枕をつかうと、そこには、頭皮の皮膚片・ふけ・汗などがついて、ダニやカビなどの雑菌が増殖してきます。
翌日の朝、シャンプーをしても、衛生的に問題のある枕で寝ていたら、頭皮環境は悪化していくでしょう。
雑菌は頭皮の毛穴をつまらせ、薄毛の原因となりえます。このような状況で眠っているならば、朝起きた時に枕もとに多数の抜け毛があっても不思議ではありません。
朝シャンにメリットはないのか?
朝の時間がたっぷりあって、しっかりすすぎをしてシャンプーができるならば、寝汗を解消してすっきりできる朝シャンは、それ自体には問題はないでしょう。しかし、夜シャンプーをしないことの問題点が大きいことと、日中の紫外線から頭皮を守る必要があります。
また、髪に寝癖がつきやすい人は、朝シャンをすれば、セットがしやすくなるので、これは魅力的ですね。
さらに、寝ぼけた頭で、朝のシャワーを浴びると、シャッキっとします。この気持ちよさが、一番のメリットではないでしょうか。
朝シャワーをあびると、交感神経が刺激され、寝ている間に働いていた副交感神経からスイッチが切り替わります。これによって、目が覚めてすっきりするのです。
血流もよくなるので、体中に元気がみなぎる感じになれるのはこのためです。
ベストな朝シャワー方法
これらをまとめると、シャンプーは夜に行うことがよいですが、身体にシャワーを浴びるだけの、「朝シャン」ならぬ「朝シャワー」は、すっきりするので、とりいれてもよいのではないでしょうか。
就寝中の衛生面を考えると、体を洗うことも夜おこなったほうがよいと思うので、朝シャワーは、あくまでも、すっきりと目覚めるためのお湯を浴びる程度で考えるのが良いと思います。
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