サラサラヘアのきれいな女性であっても、意外と頭皮が臭い人っているものです。
髪全体にはヘアコロンをつけて、首周りにも香水をつけたりしていれば、本人はいい香りに包まれているでしょう。
でも、満員電車で女性の頭がすぐ近くにきた時、「身なりはキレイにしてるけど、いい歳したおばさんみたい」と感じるにおいを発していて、嫌な気持ちになったことがあります。
頭皮は誰でも臭いもの
小さい子供が帽子をかぶって汗まみれの頭をしていると、ぷわ~んと頭のにおいがします。
でも、人間の細胞がまだ若い感じで、大人の頭の様な嫌なにおいはしません。
しかし、それから数十年。大人であれば、頭皮は、汗や皮脂が混ざったにおいがして当たり前です。
試しに指を頭皮にこすりつけて、においをかいでみてください。だれでも、頭の臭いを感じるでしょう。
頭皮が臭くなるメカニズム
皮膚には、皮脂腺や汗腺があり、皮脂や汗を分泌しています。
体の中で皮脂腺が多い箇所は、顔のTゾーン・胸回り・わきの下などで、中でも最も多いと言われているのが頭皮です。
皮脂腺が多いところは、汗をかきやすく、テカリやべたつきも気になる部分です。
過剰に分泌された皮脂や古くなった角質などが酸化すると、すっぱいような臭いを発するようになります。
また、頭皮の汚れや落とし切れていないシャンプー・整髪料の成分、ほこりや臭いの粒子などが元になって、雑菌が繁殖すると、雑巾のような臭いを発するようになります。
さらに、頭皮は髪の毛で覆われているため、蒸れやすく、臭いがこもりにくいところです。
これらの要因があわさって、頭皮が臭くなるのです。
頭皮が無臭の人はいない
皮脂や汗の分泌は体の維持に必要な機能ですので、ゼロにすることはできません。
また、人間は、多くの常在菌と共存しており、菌は、身の回りにあって当然のモノです。雑菌を一切なくすことは不可能です。
菌をなくしすぎると、身体の防衛本能で皮脂の分泌が盛んになったりと、別の問題が起きることもあるため、頭皮の臭いを過剰に気にしすぎることも本末転倒です。
生きている人間は、常に細胞が活動しているので、臭いはあるものなのです。
無臭がベストな状態ではありません。頭皮のにおいによって、周りに迷惑をかけない程度であれば、健康的であるといえるでしょう。
シャンプーに注意が必要
頭皮が臭いと、「洗浄力が高くていい匂いのシャンプーに変えたい」と思うのが普通の人の心理でしょう。
女性は特に、シャンプー回数を増やしたりしがちですが、実はこれは注意が必要です。
シャンプーをつけすぎて頭皮に残ってしまうと、雑菌が発生しやすくなりますし、強い洗浄力のシャンプーで皮脂をとりすぎてしまうと、かえってべたついたり、乾燥してかゆくなったりします。
適切な量と回数で、正しいシャンプー方法をすることが、頭皮環境にとって一番よいことになります。
女性は特に頭が臭い
女性は、加齢によって、女性ホルモンの分泌が減ってきます。
女性ホルモンは、皮脂の分泌を抑える働きがあるので、なにもしなければ、皮脂の分泌が増えることになります。
更年期の女性は、男性よりも、頭皮が臭くなるのはこのためです。
街でおばあさんとすれ違うと、頭の臭い人が結構います。高齢者独特の加齢臭も混じっていますが、頭が臭いとぞっとします。
多くの女性は、何もケアをしなければ、そのにおいの状況に、少しずつ近づいて行っているのです。
頭皮と体の健康
頭皮を無臭にすることはまずできませんが、そのままにしていると、悪臭がひどくなるばかりか、毛穴に皮脂が詰まって抜け毛につながるなど、大きな問題に発展していきます。
においはバロメーターの一つであって、頭皮環境など、全身的な健康状態の改善を心掛ける必要があります。
髪の栄養を考えた食事・ストレスをためない生活習慣・正しい入浴や洗髪方法・清潔な寝具状態など。
においを発している頭皮だけに問題があるのではなく、食べて輩出して・・・と機能している体全体を変える必要があるのです。
頭皮ケアのシャンプーや育毛剤を使用することも意味がありますが、健康面や生活をきちんと見直して、その中の一つとして、取り入れるようにするとよいでしょう。
改善した習慣を継続していき、頭皮をはじめとした健康を維持して、いつまでも若々しくいい匂いの女性でありたいですね。
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