ヘアアイロン

ヘアアイロンを毎日使うと髪は傷むの?ハゲにならない?

ヘアアイロン(通称:コテ)をつかうと、キレイ髪型をセットできます。ストレートにしたリ、毛先を内巻きにしたり、ミックス巻きでゴージャスにしたリ等・・・。

毎日のヘアセットにはヘアアイロンが欠かせないという人もいるでしょう。

でも、ヘアアイロンは髪の毛に高熱を加えて形を作っていて、その温度はかなり高くなっています。ヘアアイロンが指や顔にちょっとでも触れると「あちっ!」と、声が出てしまいますね。

かなり危険な熱さなので、そんなものを、毎日髪に密着させていたら、髪の毛が傷んだり、使い続けることによって、ハゲの原因になったりしないか心配にもなるものです。

ヘアアイロンが髪に与えるダメージ

髪の毛は、80%がたんぱく質で構成されているのですが、高熱が加えられ続けると、たんぱく質が変性状態になってしまします。(熱変性)

これを、「タンパク変性毛」といい、ヘアアイロンの使用だけでなく、ドライヤーやホットカーラーの使いすぎ、強い太陽光にあたることなどが原因で起こりえるといわれています。

タンパク変性毛になると、ヘアカラーの色がきれいに入らなくなったり、パーマがかかりにくくなったり、枝毛や切れ毛などの髪の毛の痛みがでたりします。

傷んだ髪は健康な髪よりは抜けやすいので、薄毛の原因にもなっているといえるでしょう。

また、ヘアアイロンの使い方として、はさんだ髪の毛を固定する時に、毛先に向かって引っ張るような動作をしている場合、注意が必要です。

髪の毛を引っ張ると、頭皮に負担がかかり、抜けやすくなってしまいます。

いつもポニーテールで髪をきつく結んでいたり、エクステを頻繁にしている人がかかりやすい牽引性脱毛症という症状がありますが、ヘアアイロンも、毎日強い力で引っ張りながら使っていると、同様の原因となりえます。

ヘアアイロンのダメージを少なくするために

ヘアアイロンは使わないですむのならば、使用しない方がいいです。

でも、社会生活を送っている人にとっては、寝癖のついた髪や、まとまりのない髪で過ごすわけにはいきません。巻き髪をしてドレスアップしなくてはいけない日もあるでしょう。

そこで、ヘアアイロンのダメージを少なくするための方法をまとめてみました。

パーマや縮毛矯正をかける

毎日のスタイリングを、ヘアアイロンを使わずに軽く整える程度ですませる方法があります
。それは、サロンで、パーマやストレートパーマ、縮毛矯正などをかけることです。

美容師さんと相談して、ヘアアイロンを使わずにスタイリングしやすい髪型にしてもらいましょう。

ただし、髪型の完成度を考えると、ヘアアイロンを使ったほうが、キレイに仕上げられます。ヘアアイロンは、その都度、熱を加えて髪型をセットするのですから、細かい調整をして、好みに仕上げることができます。

なので、行きつくところは、美しさをとるか?髪の健康をとるか?という難しい問題です。

でも、どちらか一方に白黒をつけるのではなく、普段はパーマを活かしたナチュラルなウェーブヘアで、少し気合を入れたい時だけヘアアイロンをプラスするなど、ヘアアイロンの使用頻度を下げられるようなスタイルを見つけられるとよいでしょう。

髪にやさしいヘアアイロンを選ぶ

ヘアアイロンが髪にダメージを与えることはよく知られているので、髪にやさしい高性能なヘアアイロンがいろいろ発売されています。

イオンで艶出しケアされるセラミックプレート・センサーによる温度調整機能・プロ仕様の高温ヘアアイロン・静電気防止機能・スチーム機能などなど・・・。

ヘアアイロンの温度については、使い方によって条件が変わるため、「何度が良い」とは一概に言えませんが、温度と時間がポイントになります。

低温ですぐにセットできればよいですが、髪をはさんでいる時間が長くなるようであれば、高温で素早く巻ける方がよいといわれています。

ヘアアイロンの温度は、低温でも90度くらいになります。タンパク質の熱変性は60度位からあらわれますので(タンパク質の多い卵は60度のお湯に入れると白身が固まってきますよね。)、よく理解せずに、「低温設定にしているから大丈夫」と思い込み、長時間髪にあて続ける使い方をしてしまうことが一番危険です。

使用前に髪のケアをする

ヘアアイロンは、乾いた髪に使うものです。髪の毛が濡れているとキューティクルが開いた状態になっていて、そこに、アイロンの熱が加わることになってしまいます。すると、髪の中の水分が奪われてしまいます。キューティクルというガードなしで毛髪内部が直接刺激を受けるので、ダメージが大きくなってしまうのです。

また、ヘアアイロン用のスタイリング剤がいろいろ販売されているので、使用するとよいです。スタイリング剤を髪につけてから、ブラシでとかし、しっかりとなじませてからヘアアイロンをあてるのがベストです。

ヘアアイロンは使わない

「ヘアアイロンがないと好みの髪型にできない!」という声が聞こえてきそうですが、まとめ髪にするとか、アップスタイルにするなど、ヘアアイロンを使わなくてもできる髪型の楽しみ方もあります。

また、どうしても、ゴージャスな巻き髪にしたい場合は、ウィッグをつかうという方法もありますね。

力技的ですが、薄毛が深刻な状態になっているなど、絶対にヘアアイロンを使いたくない場合でも、ウィッグを使えば、おしゃれが楽しめるので、柔軟に取り入れてみるとよいと思います。

ヘアアイロンは面倒くさい

ヘアアイロンを使う女性

ファッションや見た目にこだわりを持つ若世代を中心に、ヘアアイロンを毎日使っている人は案外多くいます。

特に、天然パーマやくせ毛の人、髪が広がりやすくてパサパサしている人などは、きれいなサラサラヘアにしたいけれど、縮毛矯正は高いし、やってみてもうまくストレートにならなかったりして、仕方なくヘアアイロンに頼っているようです。

また、おしゃれな女子の中には、ヘアアイロンを持ち歩いていないと不安で、出かける前には、髪型を満足のいく仕上がりにセットしておきたい気持ちが強く、依存症的な傾向もみられたりします。

ヘアアイロンは、上手に使うと、サロン帰りのようにきれいな仕上がりにできるため、毎日使いたくなってしまうのかもしれませんね。

でも、一方で、ヘアアイロンを使わないと外出できないのが、面倒だと感じているひともいるようです。

髪をブロックに分けて一束ずつ巻いていく作業は、ヘアブラシでササッと整えるようにお手軽にできるわけではありません。

うまくセットできな日は、髪にダメージを与えることは承知で何度もやり直すこともあるでしょう。

忙しい朝の時間ともなると、髪のセットにかかる時間は、少しでも短くしたいものですね。

なので、髪型が許容範囲にできるならば、ヘアアイロンは使いたくない。面倒くささから解放されるし、髪へのダメージも与えないし・・・。

ということで、薄毛対策を気にしているならば、髪型を優先するのではなく、なるべくヘアアイロンを使わないようにするほうがよいと思います。

まとめ

ヘアアイロンは、「高温の熱を加えることで髪の形を作る」という仕組み上、どうしても髪にダメージをあたえてしまうものです。

一番心配されるのは、タンパク変性毛という髪の毛の傷みですが、場合によっては、牽引性脱毛症など抜け毛の原因となるような強いダメージを受けていることもありえます。

しかし、ヘアアイロンの種類を選んだり、正しい使い方をすることによって、ダメージを抑えることはできます。

なるべくヘアアイロンを使わない方がよいですが、髪の毛を守りながら、髪型のおしゃれも楽しんでいけるとよいですね。



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