着物を着るときは髪型を普段とは違う着物に似合うアレンジにしないとちぐはぐな印象になってしまいます。
美容院でヘアセットしてもらう方法もありますが、お金もかかるし、予約をするのも面倒なもの。
結婚式に出席するとか、七五三で写真撮影をするなどの大事な場面では、プロにやってもらうのが安心かもしれませんが、お茶会に行くとか歌舞伎を観に行くとか、初詣・入学式・卒園式などのちょっとした用事であれば、自分で簡単に着物にある髪型にできると金銭的にも時間の余裕的にも助かりますよね。
そこで、髪の長さ別に、不器用な人でも自分で簡単にできる着物にあう髪型をご紹介します。
ショートヘア・ボブスタイル編
ショートエアやボブなどの短い髪の人が着物に似合うヘアアレンジをする方法は大きく分けて2つです。
- 和風に合う飾りやアレンジをする
- 短くてもアップヘアにしたい
アップにする長さが絶対的に足りない場合は、かんざしやコームなどの髪飾りをつける方法が簡単です。
ショートヘアでも、髪飾りをつけたい部分をゴムで縛ったり、ヘアピンでとめることによって、かんざしやコームをさして使うことができます。こんな感じに
【新京極かんざし屋】こんにちは、おとよです。
ショートヘアの方でも簪はつけれますか?と
度々尋ねられるのですが、サイドに編み込み、三つ編み、
もしくはヘアピンをクロスでつけて頂き、そこに簪を差し込んでもらうと
つける事が出来ます!#かんざし屋wargo #かんざし #kanzashi #ショートヘア pic.twitter.com/r1B07zeOLI— wargo店舗販売スタッフ☆ (@wagokoro_japan) 2018年5月15日
可愛いかんざし選びは、ネットで探すのが便利です。
それから、髪が短いけれどもアップヘアにしたい場合は、こちらの動画が分かりやすいです。
肩に届かない長さのボブでも、髪の毛を一つにまとめてゴムで縛ることさえできれば、なんとかアップヘアにできます。
細かいテクニックは不要で、髪飾りなどを使うのがポイントです。
ショートヘアの人の場合、全体の髪のボリュームが少なくなりがちなので、動画でも使われているような、大き目の髪飾りをつけると華やかさが出て素敵です。
どうしても髪の長さが足りない場合は、ウィッグを使う方法もあります。
普通のロングのウィッグを使えば、ルーズアップヘアや低い位置でのまとめ髪(ギブソンタック)はできます。
フルウィッグでハーフアップをする場合は、こちらの動画でウィッグをつけるところからすべての手順が見られます。
ミディアム・ロング・セミロング編
ある程度の髪の長さがあるミディアム・セミロング・ロングヘアの場合、やはり、まとめ髪(シニョン)が着物姿には似合いますね。
簡単にできるアレンジ方法を4つご紹介します。
ギブソンタック(低い位置でのまとめ髪)
- 低い位置で斜めに頭から少し話したところで、髪ゴムで一つにまとめる
- 1回くるりんぱをする
- 襟足のたるんだところやおくれ毛をピンでとめて内側に隠す
- トップのボリュームは摘まみ上げてだす
- 毛先を内側にいれてまとめる。髪の毛が長い場合はみつあみにしてまとめるのもよし
とにかく髪をまとめてしまえば何とかなるという髪型ですね。
多少ぐちゃぐちゃになってしまっても、髪飾りで上手く隠せば大丈夫です。
三つ編みとくるりんぱのまとめ髪
- サイドを残してV字になるように髪をとって低めの位置でポニーテール(ハーフアップ)にする
- 両サイドの髪をまとめてくるりんぱする
- 髪全体を3つに分けて三つ編みにする
- お団子ヘアの要領でまとめたり、毛先を丸め込むようにくるくる巻いていったりしてまとめ髪にする。
手順ごとにゴムで縛るので、ぶきっちょさんでも、ゆっくりと確認しながらできるのがいいですね。
三つ編みとくるりんぱという、それ自体は簡単なものをうまく組み合わせておしゃれなアップヘアができます。
崩れにくいというメリットも魅力です。
夜会巻き
- 髪の毛を下の方でひとつにまとめ左手で持ち、右手でねじあげる
- 毛先までねじり上げたら髪の毛を半分に折り曲げてまとめる
- コーム(Eスティック)で2カ所をとめる
- サイドの髪はスタイリング剤などで抑えたり、くしでとめる
慣れればささっとまとめ髪ができるテクニック。着物姿に慣れている感じの髪型ができますね。
動画で使われているコーム(Eスティック)は、こういったものです。
かんざしお団子ヘア
- 好きな位置でポニーテールをつくる(動画では高い位置でまとめています。)
- ゴムのところに髪をもってきて、ゴムを隠すようにまるくまとめてお団子をつくる
- 髪を丸めた時にできた下の穴にかんざしを挿してとめる
一本かんざしを使った定番のお団子ヘアですね。
髪がパサパサして広がってしまう人は、ポニーテールを作った時に、ジェルやワックスなどのスタイリング剤をつけるとまとめりやすくなるとのこと。
まとめ
ショートでも、ボブでも、ミディアムでも、ロングでも、自分で簡単に着物に似合う髪型を作ることはできます。
プロにヘアセットしてもらうのもよいですが、自分でアレンジができるようになると着物を着る楽しみも広がります。
お気に入りのかんざしやコームなどの髪飾りを選ぶのも楽しみの一つになるでしょう。
着物の場合、まとめ髪のシニョンスタイルが多いからこそ、どんな髪飾りを選ぶかで印象が変わります。着物の柄と髪型や髪飾りの組み合わせを考えるのもセンスの見せどころです。
今回、簡単にできる方法をご紹介したので、そこからアレンジしていくこともできます。
ぜひ自分で試してみて、似合う髪型を見つけてくださいね。
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